相模原市内のアーティスト制作現場を一般公開するイベント「SUPER OPEN STUDIO 2026」が、11月に同市内で開かれると主催者が発表した。市によると、今年は参加アーティスト104人、参加スタジオ19軒が公開に協力し、制作と生活が交差する現場を市民が直接見学できる機会となる。
年に一度の公開、制作現場を間近で
「SUPER OPEN STUDIO」は2013年に始まった取り組みで、倉庫や廃工場を改装したスタジオなど、普段は立ち入ることが難しい制作現場を公開する点が特徴だ。主催のSUPER OPEN STUDIO実行委員会(Super Open Studio NETWORK、相模原市)によると、スタジオ公開は11月14日(土)から29日(日)にかけて複数日程で行われ、スタジオによって公開日が異なるという。
「アートがもっと身近になる、制作と生活が交わるアーティストのスタジオ探訪を」
この主旨は市の説明資料にも掲げられており、地域内に点在する美術系教育機関や作家コミュニティの存在が背景にあるとされる。市は相模原を「国内有数のアートの生産地」と位置付け、地域とアーティストの継続的な関係構築を目指す。
プログラムと参加方法
主な企画は以下の通りで、主催者は多様な世代が参加しやすい工夫をしている。
- スタジオ公開:各スタジオで午後1時から午後6時まで入場無料(市による)。
- スタジオビジット・バスツアー:複数スタジオをバスで巡る有料ツアー。開催日は11月22日、23日、28日、29日で、各便の前半・後半を設定。参加費は800円、定員は18名(先着順、予約は10月24日開始、主催者発表)。
- スタジオスタンプラリー:オリジナルスタンプを3つ以上集めると先着で記念品を贈呈(各スタジオで引換、なくなり次第終了)。
- Super Art Market(S.A.M.):使わなくなった画材や道具の配布、作品・グッズ販売、技術相談などを行う交流コーナー(参加スタジオ13軒で実施予定)。
| 項目 | 概要 |
|---|---|
| 公開日 | 11月14、15、21、22、23、28、29日(スタジオにより異なる、主催者発表) |
| 公開時間 | 午後1時〜午後6時(入場無料) |
| 参加数 | アーティスト104人/スタジオ19軒(主催者発表) |
地域への波及と期待
相模原はベッドタウンや製造・物流のイメージが強いが、複数の美術大学や創作拠点があることでアート生産の拠点ともなっている。実行委員会は、スタジオ公開を通じて市民とアーティストの交流を深め、地域内の文化資源の可視化を図る意向だ。主催者はまた、学生や若手アーティストが制作現場を体験することで創作活動の活性化につながると説明している。
加えて、まち歩きとスタジオ巡りを組み合わせた「ぐるっと!STUDIO MAP」の発行や、アーティストの制作事情に迫るインタビュー動画の配信など、デジタルと現地体験を併用した取り組みも予定されている。こうした施策は観光的なにぎわいの創出にも寄与するとみられる。
参加を希望する市民は、主催者の特設ウェブサイトで公開日や各スタジオの開催内容、バスツアーの申込み方法などを確認する必要がある。主催者は「スタジオごとに公開日や企画が異なるため、事前の確認をお願いします」としている(主催者発表)。
相模原の地域資源としての「制作現場」を市民が直接歩いて体験する機会は、地域文化の理解を深めるだけでなく、若手作家の育成、地域経済への波及効果も期待される。年に一度の公開期間中、普段は見られない制作の息遣いを目の当たりにすることで、アートが暮らしの中でより身近な存在になることが狙いだ。