7つのエリアと演出の特徴
会場は西洋庭園と2つの日本庭園を擁する石橋文化センターの園内で、歩を進めるごとに異なる光の景観が現れる構成だ。プログラムの中心となるのは、光と音によるショーや池の水面を活用した映像演出などの体験型コンテンツである。
- メモリアルゾーン「光のオーケストラ」:西洋庭園を舞台とした光と音のショー「空と水を彩るミュージックガーデン」を10分間隔で約3分間実施。
- 白鳥の池ゾーン(KAZE)「光のアート絵巻」(新設):プロジェクター映像と光、音を組み合わせ、池の背後の木々をスクリーンに久留米の四季を描くショーを展開。
- 白鳥の池ゾーン(NAGI)「華咲く睡蓮の鏡庭」(新設):池面に映る「逆さ睡蓮」や虹色に光る睡蓮が見どころ。
そのほか、丘に2250輪の光の花が並ぶエリアや、静かな日本庭園とオーロラの光が楽しめる終盤エリアなどが設けられている。主催側は昨年の反応と改善点を踏まえ、昨年の3エリアから大幅に規模を増やした点を強調している(報道による)。
企画と位置づけ、専門家の視点
制作プロデューサーには夜景評論家の丸々もとお氏が参加しており、報道によれば同氏は石橋文化センターの3種類の庭園を舞台にする点について「西日本唯一の施設」と評している。丸々氏は夜景観光コンベンション・ビューローの代表理事を務め、これまで各地のライトアップ企画に携わってきた人物である(報道による)。
「2つの日本庭園と、1つの西洋庭園を擁し、それらを舞台にイルミネーションイベントを開催できるのは西日本では唯一です!」(丸々もとお氏、報道より)
来場見込みと過去の実績
主催者は今回の来場者を6万人と見込み、これは昨年の試行開催での実績(約40日間で来場者数は2万2千人)を踏まえた目標設定である。会期を倍増の約80日間とした点も集客拡大の狙いとみられる(報道による)。
| 項目 | 数値・期間 |
|---|---|
| 会期 | 2026年10月23日〜2027年1月31日(80日間) |
| 散策路長 | 約800メートル |
| エリア数 | 7エリア(前年は3エリア) |
| 見込来場者 | 6万人 |
| 昨年実績 | 約2万2千人(約40日間) |
| 光の花 | 丘に2250輪(報道) |
地域への波及と課題
地元久留米にとって大規模イルミネーションは観光振興や商店街のにぎわい創出につながる可能性が高い。特に、会期が年末年始を含む点は宿泊や飲食、交通機関の利用増加に寄与する見込みだ。一方で、来場者増を見込むに当たり、会場周辺の交通整理や駐車場、公共交通の輸送力、周辺商業施設との連携といった実務的対応が問われる。昨年の試行で得た課題がどう改善されているかが、今回の成否を左右すると言える。
主催者は会場の多角的な演出を強調しているが、観光客の回遊性を高め、久留米中心市街地への波及効果をどの程度取り込めるかが今後の注目点である。地元事業者や行政の連携次第では、限られた会期の中で地域全体の経済効果を高める契機となるだろう。
初日の会場では家族連れやカップルらが次々と足を運び、白鳥の池に映る「逆さ睡蓮」など新設エリアの演出に見入っていた。運営側は定期的な演出の更新や安全対策に留意しつつ、来場者の動向をにらんで次の施策を検討するとしている(報道より)。